むち打ちでMRI異常なしでも後遺障害の認定を受けるレシピ

軽度のむち打ち

軽度のむち打ち

軽度のむち打ち」といっても、みる人、角度によって異なります。

被害者からみた「軽度のむち打ち

交通事故でむち打ちになり、さほど痛みや痺れがないと思い、自分で勝手に「軽度のむち打ち」と決めつけていませんか?たいしたことないと勘違いし、MRI検査すらせずに、後で何かあっても、そのときの治療費や入院費、手術代などは当然自費になります。自分で「軽度」だと決めつけずに、必ずMRI検査などを受けましょう。

保険会社からみた「軽度のむち打ち

保険会社は基本的に「むち打ち」=「軽度」だと考えています。
そして、交通事故でむち打ちになった被害者の70%が3ヶ月以内に症状固定、6ヶ月以上の治療を継続する人はわずか3%となっている事実を武器に、治療打ち切りを迫ります。

MRI検査異常なし=他覚的所見なし=軽度のむち打ち=すずめの涙程度の示談金もはや、これは保険会社の勝利の方程式といえるでしょう。

また、保険会社の担当者に「軽度のむち打ち」だと思わせてしまうと、治療打ち切り(症状固定)の電話の数も増えるので面倒です。では、どのようにすれば「軽度のむち打ち」でも比較的速やかに治療を継続することが可能なのでしょうか?

  • 週4日以上の通院(通院慰謝料、増額目当ての過度な通院はやめましょう)
  • 各検査を受ける
  • 保険会社の担当者には丁寧に接する
  • 漫然治療を受けない

他にもありますが、最低限この4つはしっかりやりましょう。

医師からみた「軽度のむち打ち

MRI異常なし(医師の見落としの可能性あり)、腱反射異常なし、スパーリングテストやジャクソンテストなどの誘発テスト陰性。これに、あなたの自覚症状に一貫性がなければ、医師はまず「軽度のむち打ち」と考えるでしょう。

医師が「軽度のむち打ち」と判断すれば、治療もそれなりになります。あなたが◯◯検査を受けたいので紹介状を書いてほしいとお願いしても「必要ありません」「時間が解決してくれるでしょう」となり兼ねませんのでご注意下さい。もちろん、あなたのむち打ちが本当に「軽度」であればそれに越したことはありません。

結論

むち打ちは、だいたいにおいてその治療は長引きます。被害者である自分自身がむち打ちを「軽度」だと安易に考えないことと同時に、保険会社や医師にも「軽度」だと思われないようにすることが、あなたのむち打ちを少しでも早く治す環境としてベストだと思います。

保険会社の治療打ち切り(症状固定)の電話に精神的苦痛を受けることなく、自分が納得する治療を受けられる環境を自分でつくり、完治すれば治療はそこで終えればいいのです。一番良くないのは、あなたのむち打ち治療が長引いた時に、治療の継続(通院)を許されない環境を自らつくってしまうことなのです。