むち打ちでMRI異常なしでも後遺障害の認定を受けるレシピ

3.0テスラMRI

3.0テスラMRI

MRIには、1.5テスラのものや3.0テスラのものがあります。
では、 1.5テスラ→3.0テスラで何がどう変わるのでしょうか?

MRIの原理は、磁石と電波の力を利用して人体から発せられる微弱な信号をコンピュータ技術により画像化します。その信号の大きさは、磁石の強さ(磁場)に比例します。

磁場の大きさを表すのに「テスラ」という単位が用いられています。従来のMRIの磁場強度は1.5テスラでしたが、今までの2倍の強い信号を得ることができる3.0テスラMRIで何がどのように変わるのかは以下のとおりです。

3.0テスラMRIで、より迅速

従来の装置は、微弱な信号を一定の大きさにするための加算やコンピュータの計算に時間を要し、検査時間が長くかかっていました。3.0テスラになると、得られる信号が大きく、計算時間が速いために検査時間を大幅に短縮することができます。そのため従来の約半分程度の検査時間になるようです。

3.0テスラMRIで、より鮮明

今まで、細かな血管を描出するには、造影剤を用いてX線撮影をする必要がありました。そのために、静脈注射や、造影剤による副作用のリスクがありました。しかし、これが3.0テスラMRIだと、造影剤を使用しなくても、造影剤を使ったX線血管画像の
ような血管の画像を得ることができるそうです。(すごいですね)

3.0テスラMRIで、より広範囲

従来のMRIは、撮影範囲が限られており検査時間内に広範囲の撮影をすることは困難でした。3.0テスラMRIは、撮影した各部位の画像を自動的につなぎ合わせる機構がついていて、広範囲な撮影にも対応できるそうです。

脊椎や下肢の静脈など、広範囲に及ぶ部位においてもつなぎ目がない画像として検査時間内に撮影ができるんだとか。

管理人からひとこと

現在では、なんと7テスラの超高磁場MRIの研究が進められているようです。
7テスラという超高磁場MRIが稼働し始めれば、今まで見えなかったものが多く見えるようになることでしょう。副作用が少ないことで知られるMRIですが、7テスラでも大丈夫なの?磁力は8テスラまでは人間に無害だとされているようです。